やこラボ

公共交通、土木工学、プログラミングなどなどについて書いてます

住みたい街 VS 住みやすい街

バイトがないことをいいことに、土曜日の昼二時から酒を飲みながらブログ書いてます。プロ野球CSのベイスターズの攻撃のたびにテレビ見ちゃってるのでなかなか進みません。

 

さて、まずは以下のニュースを見てください。

毎日新聞より引用

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近隣住民が反対した理由はわかりませんが、子育てをしたいという人たちが、実は吉祥寺は子育てする上で住みにくいのでは…?と思ったかもしれません。吉祥寺といえば、「住みたい街ランキング」で上位常連といえる街です。

 

今日のテーマは、「住みたい街とは言われていても、実際に住みやすいかどうかは別なのではないか」という点についてみていこうと思います。先に言っておきますが、今回の考察の対象は関東地方とします。

 

 

今回は、以下のソースを引用して、街の住みやすさを見てみようと思います。

(1) SUUMO 関東・住みたい街ランキング2016

https://suumo.jp/edit/sumi_machi/2016/kanto/

(2) 東洋経済 住みよさランキング2016

http://toyokeizai.net/articles/-/122614

 

(よく話題で見かける割にはソースないんですね・・・)

 

さて、まずは各ランキングにランクインした都市を見てみましょう。まずは住みたい街ランキングのほうから。こちらは、駅名別や鉄道路線別、自治体別といろいろな集計がありますので、いくつかピックアップしていくこととします。まずは駅ランキング。

 

左から順に、順位 / 駅名 / 所在地 / 分類(後述) となっています。

 

1位 恵比寿 (渋谷区)

2位 吉祥寺 (武蔵野市) ★

3位 横浜 (横浜市西区) ★

4位 武蔵小杉 (川崎市中原区) ★◆

5位 自由が丘 (目黒区)

6位 目黒 (品川区)

7位 池袋 (豊島区) ★◆

8位 新宿 (新宿区・渋谷区) ★◆

9位 東京 (千代田区) ◆

10位 二子玉川 (世田谷区) ★

以下、中目黒、渋谷(★◆)、品川(◆)、鎌倉、中野、表参道、荻窪、北千住(◆)三軒茶屋、赤羽の順になっています。

 上の分類の中で、◆マークを付けた駅は接続路線が多く、鉄道利用に便利な駅です。一方、★マークがついている駅は周囲の駅に比べて特に商業施設が多く、買い物が便利であると考えられます。

 

次は、自治体別のランキングです。左から順に、順位 / 所在地 です。

1位 東京都港区

2位 東京都世田谷区

3位 東京都目黒区

4位 東京都渋谷区

5位 東京都文京区

6位 東京都千代田区

7位 東京都杉並区

8位 神奈川県鎌倉市

9位 東京都中央区

10位 東京都品川区

以下、新宿区、横浜市中区、武蔵野市、中野区、大田区、豊島区、横浜市西区、横浜市青葉区横浜市港北区江東区船橋市さいたま市浦和区…の順です。

上位は軒並み東京特別区が入っていますが、だんだんと神奈川県など周囲の県にもランクインする自治体が入ってきています。吉祥寺を擁する武蔵野市は13位でした。

 

ここまで、関東・住みたい街ランキング2016を一部引用

 

さて、今度は住みよさランキング2016を見てみましょう。住みよさランキングは、自治体別で全国の自治体が混ざって掲載されているので、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県を関東と定義して、その順番に並べてみます。

 

左から順に、関東での順位 / ランキング内総合順位 / 自治体名 です。

 

1位 (1位) 千葉県印西市

2位 (11位) 茨城県守谷市

3位 (12位) 茨城県つくば市

4位 (16位) 千葉県成田市

5位 (40位) 茨城県那珂市

6位 (41位) 茨城県神栖市

7位 (46位) 東京都武蔵野市

 

確認できたのは50位までなのでここまでです。7/50が関東の自治体という結果になりました。ランキングに上がったのは千葉県や茨城県といった、東京の東側の自治体が多くなっています。吉祥寺を擁する武蔵野市は総合46位でした。

 

 

ここまで、各ランキングの順位を並べてみました。住みたい街ランキングアンケート調査住みよさランキング「安心度」「利便度」「快適度」「裕福度」「住居水準充実度」の各指標の総合ランキングとなっています。アンケート調査だと、アンケート対象者の願望も結果に反映されるので、まさに「住みたい街」を表すのに最適な調査方法と言えます。

 

住みたい街ランキングの上位にランクインしている街は、自治体単位だと東京23区が多く、しかもJR山手線から比較的近いところが多い印象です。しかし、駅名で見るとその傾向から少し外れ、吉祥寺横浜武蔵小杉といった都心から少し離れたところを選ぶ人が多いようです。

 \横浜優勝/(ここまでで野球見ながら3時間半)

一方、住みよさランキングは5つの指標をもとに順位をつけています。関東でランクインした都市で5つの指標の順位を比べてみてみましょう。

左から順に 都市名 / 安心度 / 利便度 / 快適度 / 裕福度 / 住居水準です。

 

千葉県印西市  641 / **3 / *15 / *60 / 176

茨城県守谷市  684 / *21 / *30 / *64 / 405

茨城県つくば市 188 / *31 / *20 / *43 / 716

千葉県成田市  356 / *23 / 190 / *33 / 664

茨城県那珂市  362 / *82 / 197 / 428 / 129

茨城県神栖市  308 / 417 / 250 / *30 / 457

東京都武蔵野市 790 / **7 / *79 / **1 / 794

 

印西市は成田空港や都心への交通の便の良さが評価されているようです。なお運賃   守谷市つくば市は、つくばエクスプレスの開業で都心への心理的距離が縮み、住宅開発が進んできたことが高評価につながっていると思われます。一方、快適度が高い都市は、全体のランキングを眺めるとそれなりに土地に余裕があり、買い物などもそれほど困らない都市が多い印象です。

 

さて、この記事の頭で紹介した吉祥寺がある武蔵野市ですが、新宿渋谷両方が電車で1本で行けるという利便性の高さが評価されていますが、ここまでランキングの順位が上がっているのは「裕福度」が1位というのはあるでしょう。一方、安心度および住居水準の順位が非常に低いというのも気になる点です。住みやすいかどうかを考えるうえで、住居の水準が低いのは大きなマイナスポイントになるのではないかと思います。

 

今回のニュースのような話とこのランキングを眺めると、吉祥寺という街は「確かに住んでみたいと思う人が多いけど、住む環境がさほど良くないし子育ても不安が多い」と評価されることになると思います。住みたい街は願望込みの結果で、住みやすい街は現実を映したものになるため、住みたい街 ≠ 住みやすい街であることが多いのではないかと思います。

 

住む場所は人の自由ですが、住む場所を探す人はもっといろいろなところを探してみることをお勧めしたいなぁ、と思います。

 

さて、こんなことを書いていたら、「鉄道の利便性を各駅ごとに数値化できないだろうか?」と思ったので、客観的に評価できる数値データを自分でも作ってみようかなと思った次第です。少しずつやってみようと思うので、いずれこれに関しても記事を書こうと思います。

 

今日は以上です。明日も勝つぞベイスターズ!!