稲城長沼駅の駐輪場問題を考える
今回は地元ネタです(交通に絡んだネタですが)。
JR南武線の中でも(運行上は)重要な駅である稲城長沼駅。通勤時間帯には始発電車もあるので少し待てば着席通勤が可能なので、川崎方面への通勤は楽になります。日中は快速電車が停車するので、毎時8~9本の運行がある駅になります。
さて、稲城長沼駅のいいところといえば、以下の4つだと思います。
・始発電車があるので着席通勤が可能
・快速停車駅
・最終電車で絶対に寝過ごさない(川崎23:59発稲城長沼行き最終)
・駅前の駐輪場が無料
いま、地元民が地元の駅の利点を挙げましたが、このうち、駅前の駐輪場が無料という利点がなくなる状況となっています。
無料駐輪場がなくなる、ということは駐輪スペースがなくなる・・・?かといえば、そういうわけではありません。区画整理の進捗に伴い、無料駐輪場を廃止し、有料駐輪場を設置するというものです。
それでは、現在の駐輪場と新設の有料駐輪場の位置を見てみましょう。
★印が現在の無料駐輪場の位置、自転車等駐車場が新設の有料駐輪場です。
地図を見た感じ、「あれもしかして有料駐輪場のほうが遠い…?」と思う人が多いでしょう。実は、無料駐輪場を廃止して今より遠いところに有料駐輪場ができるのです。
それでは、この問題について詳しく見ていきましょう。
本当にそうなのか、実際の写真を見てみましょう。まずは「稲城長沼駅西自転車等駐車場」の入口から駅の方向を向いて撮った写真です。
次に、「稲城長沼駅東自転車等駐車場」の入口から駅の方向を向いて撮った写真です。なお、写真中央の道路の右側に無料駐輪場のひとつがあります。
最後に、現在の無料駐輪場の入口から撮った写真です。写真から改札口は見えませんが、ファミリーマートに隠れている高架下のあたりが改札口になります。
比べて見ると、心理的な距離は現在の無料駐輪場のほうが近いように感じます。まぁ、地図を見ても自転車で走っても歩いても無料駐輪場のほうが近いのですが。ちなみに、両有料駐輪場まで駅から徒歩3分、無料駐輪場は1分強といったところでしょうか。
でも、そんな駅から離れてないわけだし、別にいいじゃないかという意見もあるかもしれません。僕が問題視してる点としては、
「現状より少し離れて毎月1850円も払う分の利点があるのか」という点です。
(料金は 稲城長沼駅東・西自転車等駐車場 稲城市ホームページ を参照しました。)
とりあえず、新設の駐輪場の写真です。
一応管理された駐輪場なのと、上に高架橋があるため雨は凌げる構造です。ただし、この駐輪場の定期利用枠には上限があり、定員を超えると新規に定期利用ができない状態となるデメリットがあります。また、出口を出ると即車道という構造のため、交通事故のリスクも高くなります。
とりあえず、有料駐輪場問題について考えてきたわけですが、ここまで出てきた事項のメリット・デメリットをまとめます。
【メリット】
・管理された駐輪場になる
・屋根(という名の高架線路)がついた駐輪場になる
【デメリット】
・毎月1850円支払うことになる
・現在より駅と駐輪場の距離が離れる
・駐輪場に出入りするときの交通事故リスクが高まる
・定期利用が満員の場合、新たに定期利用ができない
さて、この駐輪場が1850円/月払ってでも使う価値があるのかはこの情報では意見が分かれるかもしれません。僕がもう一つ言いたいのは、「昔から稲城長沼駅に自転車を停めて電車を利用していた人たちがどう思うか」です。
僕もここ7年ほど稲城長沼駅まで自転車で行き、電車に乗る毎日を過ごしています。地元民からすると、「南武線の駅の駐輪場は無料が当たり前」だったのです。この当たり前が変わるとなるのは、地元の人からすると大きな変化だと思います。僕の中でも大きな変化で、ついに定期を家から徒歩でアクセスできる京王線に切り替える契機になったほどです。この駐輪場、どうなっていくのかは地元民として注目したいと思います。
最後に、実は新設の有料駐輪場より駅に近い高架下スペースはどうなってるのかというと、実は橋脚が並ぶだけの空きスペースです。だったらそこに駐輪場作ればいいじゃねぇかよォ!!!!