台湾の高速道路①
雨で外出めんどくっせぇ・・・と思っているのでブログでも書きます。
今回は、Wikipediaの日本語版を見ても情報量が少ない台湾の高速道路について書こうと思います。
僕自身、台湾には2度行っていますが、1回目は桃園国際空港から台北市内への移動の際に、2回目は大学の学科でバス移動があり、そのとき台湾の高速道路を堪能しました。
まずは、その時の写真を見てみましょう。
写真1:中山高速公路・五股転接道にて(貸し切りバス車内から撮影)
交通量が多いように感じますね。実はこの写真を撮った場所は片側5車線なのです。右側の2車線はそのまま高架へ向かう道路、左側3車線は本線です。なお、この先で高架道路からこの本線に合流する2車線があるので、車線数はすぐに片側5車線に戻ります。
この写真で紹介した高速道路は、中山(ちゅうざん)高速公路といい、日本でいえば東名高速と名神高速を足したような存在です。港湾都市、基隆を起点とし、台湾最大の都市台北、台中、台南と大都市を経由し、第2の都市高雄に至る高速道路です。その特徴として、ほぼ全区間で片側3車線以上であること、都市部では片側4車線が当たり前であることです。また、台北~桃園都市圏では、並行してICの少ない高架道路が整備されており、これを含めると片側7~8車線になります。日本の高速道路に慣れていると異常にも感じるくらいに車線が多いです。
さて、今度は並行する高架道路の様子を見てみましょう。
写真2:中山高速公路 - 五股楊梅高架道路・泰山転接路→機場JCT間にて
高架道路走行中の写真です。走行中の道路が先ほど説明した高架道路、五股楊梅高架道路です。この道路は、下を走る本線よりもICが少なく、台湾の玄関口である台湾桃園国際空港への分岐まで20kmほどICがないのです。桃園国際空港を出た高速バスは、この道路を通って台北市中心部まで渋滞にあまり引っかからずに行くことができます。桃園国際空港と台北を結ぶバスに乗るとこの道路を結構飛ばして走ってくれます。結構爽快感があるので、台湾到着後台北市内に行く交通手段を悩む人は一度乗ってみるといいでしょう。
写真を見ると、結構交通量が多いように見えます。午後1時ごろに撮影した写真なので、ラッシュ時はもっと混雑すると思われます。とても、日本の高速道路では処理しきれない交通量になりそうです。もっとも、台湾は鉄道が日本に比べ少ないので、車での移動が多くなっているからなのですが。
さて、今度は高速道路の休憩施設を見てみましょう。中山高速公路と同じように台湾島を南北に貫くもうひとつの高速道路、福爾摩沙(フォルモサ)高速公路に乗って休憩施設まで移動しました。
写真3,4:フォルモサ高速公路 西湖服務区
日本でいえばSAにあたる服務区にやってまいりました。設備的には日本のものとあまり変わりません。トイレがあり、売店や自販機コーナー、軽食コーナーなどがあります。運転の疲れを軽減するための休憩施設であるのは日本と変わらないようです。だいたい40~60kmごとに設置されているので、SAに関しては日本と同じくらいのインターバルで設置されているという感覚です。ただし、PAにあたる設備がないので、休憩施設自体の数は少ないように見えます。
さて、ここまで台湾の高速道路についてみてきましたが、実はここまで紹介したものは高速公路というカテゴリの道路です。台湾の高規格道路として、快速公路というカテゴリの道路も存在するのです。その話は②に続く、とでもしましょうか。今回は台湾の高速道路の雰囲気を感じてもらえる内容になったかな、と思います。次は、もっと交通システム的な面の話もできたらな・・・と思います。それでは。